ivangroznyi selection

楽曲部門

℃-ute大きな愛でもてなして』 produced by つんく

新しく手がけるユニットはマンネリから解放されて新鮮な気持ちで
挑めるのか、良曲が巡ってきやすいというパターンは今回も健在
AKB48とは違ったハロプロ独特のアイドルの濃さが凝縮されている
初めて聴いたのはNHKで放送されたワンダフルハーツでの一場面
公演慣れして力の入れどころ、抜きどころを熟知し、大勢の観衆の
前でも余裕を持っているBerryz工房とは対比的に、画面から熱気が
伝わってくるくらいに我武者羅に頑張っている姿は魅力的だった
惜しくもめーぐる脱退で勢いが削がれてしまった感があったが、
愛理のサンタコスがヲタを一撃に臥している状況を見ると盛り返したな
2007年の動向に注目する楽しさが持てる

AKB48 team A 『Bird』produced by 秋元康

歌詞だけ見ると咽てしまうほど臭くて仕方がない
こんな歌詞を歌いこなせるアイドルいるのかと最初は疑った
しかし、あら不思議、高橋みなみが歌うと様になっていて、
臭いと思っていた言葉が格好いい響きのように聴こえてくるんだから
歌に懸ける気持ちはオーディションから人一倍強く、1本の強靭な芯が
高橋みなみには通っていると思う
たかみな涙のアンコール公演では、”初心に帰れて良かった”という
クリシェな感想をうんざりするほど見た
でも、それは違うと僕は思う
初心を忘れていたからという理由だけではなく、この子の歌に懸ける
強靭な芯がブレずにいたからこそ可能な公演になったのではないだろうか
むしろ、その点を積極的に評価してあげたい
取り巻かれる状況を、ぐっと自分に引き寄せる力を持っている不思議な
存在だね、高橋みなみ

AKB48 team K 『禁じられた2人』produced by 秋元康

女性が歌う曲で女同士の関係を扱ったテーマの場合、それは大抵、
<女同士の友情>であると相場は決まりきっているんじゃないだろうか
特に、アイドルの場合なんかは特にそうだと思う
それを一歩踏み込んでこの曲は<女同士の愛情>、つまり、同性愛をテーマに
している点で他の曲とは一線を画している
しかも、異性愛を主に扱い「君」とか「あなた」とか観客を擬似恋愛に誘い込む、
同一化の働きを持っている語句が多くあるAKB48の曲の中でも、
それを拒絶し、ひたすら2人の濃い世界に終始しているという、
ひときわ異彩を放っている実験的で挑戦的な曲だと思う
歌詞も罪の意識という蜘蛛の巣に絡め取られ、苦しんでいる心情が
内省的にほの暗く、淡々と語られていく様子が、
それまでの明るい牧歌的な恋愛の曲ともまた違って新鮮だ
そんな曲を担当するのが大島優子河西智美の2人
AKB48の中でこれを担当するなら、この2人でしかこなせないだろうと思うくらい
絶妙な配役だと思うし、事実この2人でしかこの世界観はこなせないだろう
青白い光に照らされ闇に浮かび上がる背中合わせの2人は、
とても繊細で儚げな美しさを放ち、またそこから振り向き様に歌う
河西智美の表情がこれまた何とも言えないほど良くて、
歌の世界に、すっと引き込まれ心奪われる
今年、最も気になった曲かもしれない

PerfumePerfume』produced by 中田ヤスタカ

実はあんまり曲の内容とは関係なくチョイス
というのも理由は2つ
1つは、8期は絶望的だろうけど、b teamの方では同郷出身者が出てきて、
新曲ではついにスルーされてしまったアイドル不毛の大地にも花が咲き、
それはもう夢が広がりまくりんぐと妄想していたら案の定、選出される
訳もなく見事に淡い期待は裏切られてしまった
その反動で「もう、同郷出身者はPerfumeだけでいい、だって3人もだもんね、
Perfumeの名が穢れるからむしろ出てこないでよ」という逆ギレが挙げられる
残る1つは、続々とリリースを控え、ついに本格的な活動が始まる様子を
見せているPerfumeに頑張って欲しい、良いと思ってくれる人が少しでも
増えて欲しいという期待から
以上の理由からグループ名と同名の曲をあえて期待を込めて選択した

PV部門

Perfume 『コンピューターシティ』


こっちは真面目に選んだ
このPVは初めて見た時、あまりのカッコよさに驚きましたね
あえてPVはこれだけを選びたい気持ちになり、これだけ挙げておきます
個人的にはCGとか使うより、こういうテイストのほうが
Perfumeっぽくて好きだな
長々と文章は書きません
ポチッとクリックしてみて下さい
そっちのほうが何倍も魅力が伝わるでしょう