冷たい熱帯魚

以前から観ようと機会を狙っていて、
なかなか機会がなく先延ばしになっていたものの、
やっと観ることが出来た。
前作に引き続いて登場人物のテンションが高く、
これまた感情の起伏が高い演技で物語が進んでいく。
また、エログロも健在で今回も実在の猟奇的事件をモチーフに
映画が構成されているとのこと。
マリア像や人がカルト的に陥る環境もあり、
前作と同じような要素が並び、少々食傷気味になる。
しかし、キャスティングや引き出した演技には
素晴らしいものがあった。
これで京都シネマの同時上映企画(?)である、
ハネケの白いリボン園子温冷たい熱帯魚を2つとも観終わった。
ハネケ監督が抑制の効いた静謐な映画という印象に対して、
園子温監督は狂気をむき出しに鋭く抉り出したような映画。